150XC-W リアホイールメンテナンス
はじめに
KTM 150XC-Wのリアホイールのメンテナンスを行いました。
メンテナンス内容
今回行った内容は
- スポーク交換
- ホイールベアリング交換
- ブレーキローター交換
です。
スポーク交換
かなり前から曲がっているスポークがあったので交換します。
予備のスポークは前々から持ってたのですが面倒なので先延ばしにしてました。
必要部品・工具
- スポーク
純正部品 SPOKE M4,5X193-18'' BLACK 16(7901007119330)
純正部品 SPOKE NIPPLE M4,5 AL 11(77109072000)
- スポークレンチ
なければ7mmのスパナor小さいモンキー
- マイナスドライバー
作業
まずは車体からホイールを外します
タイヤをリムから外します
僕の場合はリアホイールはTUBLISSを入れてるのでTUBLISSも外します(これが面倒で先延ばしにしてた理由です)
今回は曲がっている2本だけ交換します
分かりやすいように印付けました
取り外す前にスポークがどのように通ってるか覚えておくためにも写真を撮っておいた方がいいです
ニップルをスポークレンチなどで緩めます
少し緩めたらリム側からドライバーで外します(写真はプラスドライバーですがマイナスドライバーの方がいいです)
取れました
今回はニップルに錆はないので再利用しました
新しいスポークを元通りに通します
リム側からニップルを取り付けて締め込んでいきます
本格的にやる人は振れ取りなどするんでしょうが、僕は適当に締めました
サービスマニュアルでは6N-mとあったので軽く締める感じだと思います
これで一応完成です
ホイールベアリング交換
ホイールベアリングはタイヤ交換毎くらいの頻度でグリスアップしてたのですが、前回のグリスアップ時にブレーキローター側のみ若干泥が混入してました。
ベアリングにガタはないのですが今回ついでに交換しておきます。
必要部品・工具
- ホイールベアリング
純正部品 GR.BALL BEAR.6005 DDU2CG23S6NM(0625060058)
- シャフトシール
純正部品 SHAFT SEAL RING 32X47X7 BSL(0760324771)
- ベアリングプーラー
僕は使っていません
- 耐水グリス
- スナップリングプライヤー
なければ細いラジオペンチでも可
- ハンマー
- 45φの塩ビ管など
ベアリングを圧入する時に必要
作業
ベアリング取り外し
ブレーキローター側のベアリングから外していきます
まずはホイールカラーを外します
僕は裏側から叩いて外してます
シャフトシールを外します
タイヤレバーなどでコジれば外せます
ブレーキローター側のみスナップリングがあるのでスナップリングプライヤー(ラジオペンチ)を使って外します
ベアリングプーラーを使う場合はこのままベアリングを抜き取ります
※僕は持ってないので少々荒いやり方ですので自己責任でお願いします
ベアリングのすぐ下にカラーがあるのでウエスを巻いた貫通ドライバーなどで叩いてカラーをずらします
このくらいずらします
カラーをずらしたら裏側から叩けるようになるので貫通ドライバーや鉄の棒(僕はTレンチ)でベアリングを均等に叩いて抜き取ります
次はスプロケ側のベアリングを外すのでシャフトシールを外します
片方外れたらスプロケ側は簡単に叩けるようになるので同じくベアリングを均等に叩いて抜き取ります
抜き取ったらパーツクリーナーなどで清掃しておきます
観察・取り付け準備
外したベアリングを観察します
ブレーキローター側はやはり泥が混入してましたが、スプロケ側は綺麗なので洗浄してグリスを盛って緊急用の予備として保管しておきます
今回交換用のベアリングは純正ではなく中華製の物を買ってみました
オイルシールを外して観察してみます
グリスが少なめです
片面に少し、もう片面にはほぼ盛られていませんでした
なのでグリスを一度洗い流して新しいグリスを盛り直しました
ちょっと性能が不安になってきましたが様子見てみます
ベアリング圧入
準備ができたので新しいベアリングを圧入していきます
ブレーキローター側から圧入した方がいいと思います
カラーを入れるのを忘れずに
ベアリングの外周にちょうど合うサイズの塩ビ管などの筒をあてがって均等にハンマーで叩いて圧入していきます
ちなみに僕は古いベアリングの外周をサンダーで少し削った物を使って圧入しました
圧入できたらスナップリングを取り付けます
シャフトシールにグリスを盛って圧入します
手でも入りますが古いベアリングをあてて叩けば簡単に入ります
スプロケ側も同じく圧入します
ホイールカラーを圧入すれば完成です
ブレーキローター交換
叩いて直して乗ってましたが、やはり微妙に歪んでるので交換します。
必要部品・工具
純正部品 BRAKE DISC REAR 220MM 16(79010060000)
僕はAliExpressヘビーユーザーなのでこっちにしました。
- 8mmボックスレンチ
- ネジロック剤
推奨はLOCTITE243(中強度タイプ)です。
KTMで使うネジロック剤はほぼこれです。
作業
6箇所ボルトで止まってるので外して取り付けるだけです
外したら新しいブレーキローターを付けます
ネジロック剤を塗ってボルトを締めます
規定トルクは14N-mです
完成です
まとめ
リアホイールのメンテナンスを行いました。
TUBLISSを組んでるのでスポーク交換するのがなかなか面倒だったのでこれを機に一気に色々やってみました。
簡単な作業なので自分でやってみるのもオススメです。
150XC-W サイレンサーのグラスウール交換
はじめに
150XC-Wの排気音が大きくなってきたので、サイレンサーのグラスウールを交換しました。
グラスウール交換は初めてなので、交換作業・ビフォーアフター比較などを記事にしてみました。
必要な物
グラスウール
知り合いの方に教えてもらった安いグラスウールを買いました。
ちなみに純正部品でも買えますが高いです。
部品番号 54805078265
2020年12月現在の価格は4800円です。
針金
グラスウールを締め付けるのに必要です。
耐熱ガスケット
耐熱液体ガスケットがあるといいです。
工具類
- 8mmソケットレンチ
- T25トルクスレンチ
- カッター
- ペンチ
大抵持ってる工具やセット工具に入ってる物で作業できると思います。
ケミカル類・あれば便利な物
- パーツクリーナー
- ウエス
- ガスケットリムーバー
- ガスバーナー
サイレンサー内部の洗浄するのにあると便利です。
あとグラスウールは服に着くと厄介なので使い捨ての100均カッパや手袋があるといいです。
作業
サイレンサーを車体から外します
○印の穴から工具を入れてボルトを外します
8mmのソケットですが少し深いのでディープソケットの方がいいです
外れました
パイプ側はボルトになっているのでT25トルクスレンチで外します
接合部にコーキングしてあるのでカッターで切ります
少しくっついてますが引っこ抜きます
真っ黒ですね
カーボンの堆積が酷いので出来るだけ除去してみます
ガスケットリムーバーが余ってたので使ってみました
根本部分のカーボンは取れましたがあとはこれが限界でした
あとは新しいグラスウールを巻いて針金で締め付けていきます(もうちょっとちゃんと巻いた方がいいです)
これでシートのちょうど半分使用してます
接合部に耐熱ガスケットを塗ってはめ込みます
溢れたガスケットをとってボルトで締めれば完成です
比較
あまり音量は変わっていませんw
まとめ
今回初めてサイレンサーのグラスウールを交換しました。
作業自体は30分もあれば出来るのですが、期待してた音量低下の効果がイマイチだったのでやらなくてもよかったのかもしれません。
まあでもサイレンサーの内部を掃除できたのでよかったです。
KTM 150XC-W アース不良対策
はじめに
この原因と対策を紹介します。
アース不良
セルモーターが故障した際にネットやSNSなどで情報集めしてた時にちょくちょく出てきてたのがこのアース不良です。
KTMに限らず外車のEDレーサーによくあるらしいのですが、どうやらボディアースを取る場所が悪いらしいくらいの認識でした。
僕の個体はそんなことないしもし症状が出ればアースを取る場所を変更するだけなので今はしなくていいと思ってました。
そして実際に症状が出たので対策しました。
症状
僕の場合はまずスピードメーターを見ると点いたり消えたりを繰り返してました。
明らかに接触不良な感じで。
シートのあたりに荷重をかけると点いて、抜くと消える。
シートの下にはバッテリーがあるのでその辺が原因です。
原因
シートを開けるとすぐに原因がわかりました。
バッテリーのマイナス端子からバッテリーを固定している金具(サブフレームに溶接されてる)にボディアースされてるのですが、この金具がサブフレームから完全に剥離していました。
ハードエンデューロでの使用なので投げた衝撃でサブフレームが若干歪んで溶接が割れたようです。
この場合ここにアースを繋げていても仕方ないので別の場所から取り直します。
このボルトはリアフェンダーも固定しているので戻しておきます。
対策
対策は簡単で別の場所にボディアースするだけです。
問題はどこにするかですね。
色んな人の記事を見るとどうやらエンジン周りが良さげでした。
車体跨って右側はチャンバー があるので左側のシリンダー付近の邪魔にならなそうな場所にしました。○印のボルトに共締めしました。
電線はいっぱい持ってたのですがなるべく太いのがいいと思い新しく購入しました。
端子もついていてカシメるだけです。
これが2mあって余ったのでおまじない感覚でイグニッションコイル付近からもアーシングしときました。
ファンの配線などごちゃごちゃしてたのでついでに全部やり直しました。
まとめ
150XC-Wのアースを取り直しました。
セルくらいしか使わないので作業も簡単ですし症状が出てからでもいいのですが、キックがないTPIモデルや4stモデルは早めに対策した方がいいと思います。(特にハードエンデューロユースの方は)
GoPro 給電しながら長時間連続撮影してみた
はじめに
GoProの欠点のひとつでもある長時間の連続撮影ができないという問題をモバイルバッテリーで給電しながら撮影する事で解決できないかを検証してみました。
GoProHERO4session
使用するGoProはGoProHERO4sessionです。
2020年11月現在ではHERO9が出ているのでもうかなり古い機種になります。
バッテリー交換ができない
HERO4sessionはコンパクトで軽量である代償としてバッテリー交換ができません。
最近はあまり使用しなくなりましたが、林道ツーリングで使う場合にはずっと録画しっぱなしではなく、したりしなかったりで昼休憩の時にモバイルバッテリーで充電して夕方まで待つかな?くらいです。(1080p30fps)
レースの場合は録画しっぱなしで画質を960p30fpsに落として2時間撮れないくらいです。
4時間連続で撮影したい
10月25日に開催されたCROSS MISSION新居浜〜シコクベルグ〜に出場してきました。
このレースがなんと4時間と長丁場なのです。
sessionじゃないGoProならバッテリーを持参しといて途中でバッテリー交換すれば4時間撮る事もできるのでしょうが、sessionは無理なのでどうにかならないか考えていました。
モバイルバッテリーで給電しながら撮影
色々調べていたらモバイルバッテリーで給電しながら撮影する方法が1番コストがかからなそうです。
自分なりに色々調べた結果
- HERO4sessionは公式で給電しながらの撮影が認められている
- 撮影中は充電ではなく給電
- 防水性・防塵性は失われる
- 高温になり電源が落ちる場合がある
3と4の問題だけどうにかすればいけそうですね。
テスト
- 本当に給電しながら撮影できるのか
- どれくらい高温になるのか
- 本当に電源が落ちるのか
- また落ちた場合自動的に復帰(再録画開始)するのか
- モバイルバッテリーの容量はどれくらい必要か
- 配線の取り回しはどうするか
などを事前にテストしてみました。
撮影テスト
仕事中に自分のそばに置いてモバイルバッテリーから給電して撮影してみました。
多少熱くなりましたが電源が落ちる事はなく無事4時間連続撮影する事ができました。
モバイルバッテリーは10000mAhの物を使用しましたが25%くらいしか減ってませんでした。
熱の問題は使用環境によると思うので何とも言えません。
配線取り回し
モバイルバッテリーへのUSBケーブルの取り回しを考えます。
僕はバイザー下にマウントするのでいつもはこうゆう感じです。
この状態でGoProの蓋を開けてUSBケーブルを挿します。
写真がないんですが、水や砂の混入を防ぐために本番ではUSB挿入部にビニールテープを巻きました。
バイザーの隙間から上に出して真ん中を通していきます。
結束バンドと布テープで固定しました。
あとはハイドレーションバッグのベルト部分のポケットに入れたモバイルバッテリーに接続します。
USBケーブルの長さですが1mではちょっと短いので1.2mのものがちょうどいいと思います。
本番で使用してみて
スタート前からレース終了まで4時間半くらい問題なく撮影できました。
ケーブル類も全く邪魔になりませんでした。
録画中にケーブルを抜いても録画が中止される事はありません。
モバイルバッテリーは10000mAhのものを使用しましたがテスト時と同じく25%しか減っていませんでした。
SDカードは128GBの物で68%ほど使用しました。
まとめ
GoProをモバイルバッテリーに接続しながらレースで使用してみました。
結果としては邪魔にもならず長時間録画できるのでとてもよかったです。
いつもはバッテリー節約のために画質を落として使用してたのでそれも解決できます。
一つ問題点としては防水性・防塵性が落ちるというところです。
これに関しては僕のGoProはもう古くなってきてるので壊れても仕方ないと割り切ることにします。
よければ自己責任で試してみてください。
動画
150XC-W クラッチ交換
はじめに
150XC-Wのクラッチ交換をしました。
クラッチプレートの交換は今回で2回目です。
前回は前もって交換しましたが、今回は完全に滑ってからの交換なので新品との差を比較してみたいと思います。
部品
今回交換する部品は
です。
クラッチプレートはアルミとスチールがあり、アルミが4枚、スチールが2枚です。
6枚全てスチールにして耐久性を上げる方法もあるみたいなのですが、クラッチのタッチが変わってしまうという報告もあるので僕は純正のままにしています。
純正部品
*価格は2020年10月現在のものです。
- INTERMEDI. DISC STEEL 1,5MM'98(④)
50332010100 x2
1262円x2=2524円
- INTERMEDIATE DISC 1,5MM(⑤)
50332010400 x4
1262円x4=5048円
- LINING DISC 3,0MM 05(⑥)
77032011000 x7
2103円x7=14721円
- CLUTCH SPRING(⑨)
77032005100 x5
1023円x5=5115円
ちなみにこれらがキットになっている物もあります。
CLUTCH KIT 125/200 06-14(99)
50332011210 x1
25175円
普通に買うと27408円なのでキットの方が2000円以上お得ですね。
僕のモデルは2018ですが、2019モデルからはクラッチそのものが変更になっているのでこれらは適合しません。
他車種流用
これは有名なのですが2018モデルまでならホンダのCRF.CR用の物が使えます。
物は全く同じです。
スプリングもヤマハWRの物やスズキRMの物が流用できます。
あとで比較してみます。
流用部品例はそれぞれ
- (HONDA)クラッチプレート (スチール)
22321-KF0-770x2
1294円x2=2588円
- (HONDA)クラッチプレート (アルミ)
22321-KA3-710 x4
1089円x4=4356円
- (HONDA)フリクションプレート
22201-KRN-A10x7
1155円x7=8085円
- (SUZUKI)クラッチスプリング
187円x5=935円
全部合わせても15964円です。
ちなみに3月に購入した時はもうちょっと安かったです。
KTM純正部品と比べても10000円近く安いですね。
部品到着までのレスポンスをとってみてもKTM純正部品を買う理由はないですね。
作業
部品が到着したので早速作業していきます。
- ミッションオイルが漏れないように車体を寝かせます(今回はミッションオイルも同時に交換したので寝かせていません)
- ボルトを5本外してクラッチカバーを開けます(8mm)
- ブレーキペダルのリターンスプリングをクラッチカバーから外します
- クラッチカバーが完全に外れます
- クラッチスプリングのボルトを外します(8mm)
- プレッシャープレートが外れます(フリクションプレートが1枚張り付いてます)
- バスケットの段付きを確認します(色が付いてるくらいで触っても分からないレベルです)
- プレッシャープレートをはめてスプリングをボルトでとめていきます(8mm)
- クラッチレバーを握ってみてちゃんとプレッシャープレートが開くか目視で確認します
- ブレーキペダルのリターンスプリングを取り付けてクラッチカバーを付けてボルトで締めます(8mm 8N-m)
- これで完成です
比較
今回は滑りの症状が出てからの交換なので滑ったクラッチと新品のクラッチを比較してみます。
*写真は左が旧、右が新品です
クラッチプレート (スチール)
ちょっとピントがズレてますが、黒く焼けてしまってるのが分かります。
クラッチプレート (アルミ)
こちらは変色はないものの、相当削れてしまってます。
手で触ったらかなり削れてるのが分かります。
フリクションプレート
多少減っていましたが、触っても微妙な程度でした。
前乗ってたバイクではよくクラッチ滑ってましたが、その時はフリクションプレートの1、2枚がツルツルになってる感じでした。
一応ノギスで測ってみました。
新品はコルク部分で3.00mmです。
スチールとスチールの間のフリクションプレートは2.96mmとさほど減ってません。
スチールとアルミの間のフリクションプレートも2.90mm〜2.95mmくらいでした。
ただアルミとアルミの間のフリクションプレートが2.80mm〜2.85mmと1番減っていました。
これとアルミプレート自体の削れが合わさってクラッチが繋がらなくなっていると思います。
やはりプレートを全てスチールにすれば耐久性が上がるのかもしれません。
クラッチスプリング
左からKTM純正(中古)、ヤマハWR250R用(中古)、スズキRM125用(新品)
中古と新品の比較なのでなんとも言えませんが、長さはヤマハとスズキが同じくらいでKTMが少し短いです。
直径はKTMとスズキが同じくらいでヤマハが少し小さく感じます。
どれがいいのかこればっかりは実際走ってみないと分からないのですが、KTM純正とヤマハ用は使用した感じKTM純正の方がしっくりきました。
スズキ用はまだ走ってないのでこれから観察してみます。
まとめ
150XC-Wのクラッチが滑ったので交換しました。
毎度の事ながら整備性がいいので作業はとても簡単です。
今回クラッチが滑った原因としては
だと思うのでWR用のスプリングに変えたからとかではないと思います。
それと今回観察してみてアルミのプレートの消耗が激しかったので次回は全てスチールプレートで試してみようと思いました。
またその時はレビューしてみたいと思います。
追記
一度乗ってみた感じですが、RMのスプリングはちょっと繋がり方が悪い気がしました。
やはり1番いいのは純正なので、少し高くてもスプリングは純正を使うことにします。
PROTECHフォークガードに自作ステッカーを貼った
はじめに
PROTECH GUARDSというブランドのフロントフォークガードを購入して自作のステッカーを制作しました。
PROTECH GUARDS
エンデューロやクロスカントリーでは転倒時の木への衝突やガレ場の岩へのヒットによる傷が多いです。
プロテックガードはダストの侵入、木や岩によるヒット、そのどちらも防ぐ役割を果たします。
僕の2018モデルはTYPE2が適合します。
取り付け
届いたので早速取り付けてみました。
なんか味気ない?
右が取り付け前なんですが、比べるとステッカーがないのでなんか味気ない感じがしました。
なのでステッカーを作る事にしました。
専用ステッカーもある
ちなみにオレンジでいいなら専用のステッカーもあるみたいです。
僕は今のグラフィックが黒なので仕方なく自分で作る事にしました。
ステッカー制作
前のバイクでステッカーを制作した経験はありました。
デザイン
まずは実物から型を取ります。
僕は養生テープを全体に貼ってアウトラインをマジックで書いてそれをA4のコピー用紙に貼って微調整します。
自宅の家庭用プリンタで印刷するので大きさはA4サイズが限界です。
これをスキャンしてPCに取り込んでからこのアウトラインにデザインしていきます。
今回は今のグラフィックと同じものを作りました。
使い方はググればいくらでも出てくるのでそちらで。
印刷
デザインができれば印刷します。
僕はこのステッカーシートを使っています。
僕的に1番難しい工程は透明の保護フィルムを貼るところです。
空気が入らないように少しずつ貼っていきます。
僕はスクレーパーにフェルトを貼った物を使ってます。
貼れたらカットしていきます。
貼り付け
フォークガードに貼り付けていきます。
フォークガードはバリが多いので耐水ペーパーで平らにすれば綺麗に貼れます。
(僕は面倒くさくなって途中で諦めました…)
シリコンオフで油分を取ったらなるべく空気が入らないように貼ります。
貼り付け完了。
車体に取り付けて終了です。
まとめ
PROTECHフロントフォークガードのステッカーを自作してみました。
味気なかったガードがなかなか良くなったと思います。
150XC-W ベンディックスのメンテナンス
はじめに
150XC-Wのベンディックス周りの清掃とグリスアップを行いました。
素人の作業ですので参考程度にしてください。
経緯
その時にKTM系の2ストモデルで有名(?)な「ベンディックス問題」を放ったらかしにしてたのが気になっていて部品も揃ったので今回作業してみました。
ベンディックス問題
ベンディックス問題を簡単に説明すると
- KTM、ハスク系のセル付2ストモデルに起こる
- ベンディックスという伸縮式のギアの部品が故障する事でセルモーターが空回りする
- ベンディックスの軸受け部のブッシュが破損してケースが割れる事も
- どちらも修理は高額になるかも
- メンテナンスしていればリスク減
- MY17モデルからはかなり改善されてるらしいが、それでも定期的なメンテナンスが必要
という感じです。
150XC-Wはちょっと特殊
150XC-Wはと書きましたが「2017以降の125、150モデルは」です。
それ以外のモデルは沢山ネットに記事が出てるのでそちらの方が分かりやすいです。
特にFUNAI RACINGさんの記事はグリスの選定や作業工程が分かりやすくとても参考にさせてもらいました。
ではどこが他のモデルと違うのかと言うと
「フライホイールを外さないとベンディックスが取れない」です。
「ほな外せばええやん」って思うかもしれませんがそう簡単ではないのです。
専用工具がいる
フライホイールを外すには専用のフライホイールプーラーという専用工具がいります。
前のバイクでフライホイールを外した事があるので知っていました。
しかもその時フライホイールプーラーを購入したので持っています。
が、しかし…
KTMのフライホイールは特殊で僕の持っているフライホイールプーラーは使えませんでした。
なので専用のフライホイールプーラーが必要です。
定期的にメンテナンスするのであれば持っておいても損はないでしょう。
必要な物
- グリス
僕はシリコングリースメイトを使いました。
用途的に合ってるかどうか分かりませんが、とりあえず持ってたからです。
- フライホイールプーラー
- パーツクリーナー
- ウエス
- 予備のガスケット(破れた時用)
純正部品番号 50430040000
- カラーブッシュ(交換する時用)
純正部品番号 55140030100
カラーブッシュは対策品もある
ブッシュはブロンズ製の耐久性が高い対策品もあります。
250/300用とありますが、ブッシュの純正部品番号が150(125)も共通なので適合すると思います。※実際試してないので自己責任でお願いします
2017 KTM 300EXC Electric Starter Repair
作業
まずはバイクを横倒しにします(この方が作業しやすいだけでオイルが漏れてくるからとかではないです)
クランクケースのボルトを外して開けます(8mm)
ガスケットは再利用できるので破れたり折れたりしないよう注意しましょう
これがケース側のブッシュです
これがベンディックスです
このベンディックスを抜きたいけど横のフライホイールが邪魔で外れません
なのでフライホイールを外します
まずセンターナットを外します(17mm)
普通の工具で回してもフライホイールが一緒に回ってしまうので外せません
ユニバーサルプーリーホルダーとかいう特殊工具もあるようですが、僕は14.4vのインパクトドライバーで外しました
スプリングワッシャーもあるので忘れずに
ここでようやくフライホイールプーラーの出番です
2つに別れるのでこのようにセットします
そして大きい方をモンキーなどで押さえてロゴが入ったボルトを19mmの工具で締めつけます
僕はインパクトドライバーで回しました
すると「ポコっ」とフライホイールが外れます
フライホイールは磁石になってるのでその辺のワッシャーなどがくっつかないように気をつけましょう
これでベンディックスが取り出せます
これがベンディックスです
このように伸縮します
汚れてるので掃除します
カラーが削れたり割れたりしてたら交換します
今回はカラーの交換はなしなのでグリスを盛って戻します
フライホイールは取り付けの際には専用工具はいらずそのまま締め込めばハマります
ガスケットは破れたり折れたりしてなければそのまま再利用します
ケースのボルトを締めます(8mm 8Nm)
そして完了
これでセルボタンを押してテストして問題なければ終了です
まとめ
ベンディックスの清掃・グリスアップをしてみました。
専用工具が必要ですが、作業自体はとても簡単で慣れれば10分程度でできると思います。
今回は不具合があってからの作業ではなかったので特段良くなった実感はないです。
でもこれをやっておくと少しだけ安心感はあります。
できれば2〜3ヶ月に1回くらいはやろうと思います。