自作のチャンバー修正機でチャンバー修理&ロウ付け
はじめに
前回の記事で書いたチャンバー修正機を使って実際にチャンバーを修理してみました。
修理前の状態
凹み
大きい凹みが3箇所くらいあり、小さい凹みが数カ所あります。
歪み
毎回そうなんですが、チャンバーを膨らますと必ず元通りの位置に合わなくなります。
なので微調整が必要です。
割れ
これはちょっと前から見て見ぬふりして放置してたんですが、いい機会なので修理してみます。
凹みの修理
必要な物
- チャンバー修正機
- ガスバーナー
- 空気入れ
- ハンマー
空気入れは自転車用の140PSI以上入れれる物がいいです。
ハンマーはなくても適当に叩く物があればいいです。
実際の修理
チャンバー修正機をしっかりと取り付け空気入れで空気を入れていきます。
80PSIくらいまで入れたらガスバーナーで凹んだ箇所を熱していきます。
そうすると熱膨張でチャンバー内の空気圧がさらに上昇します。
140PSIくらいまで上昇したら大体の凹みは直ります。
たまに凹み周辺をハンマーで叩いてやります。
溶接の繋ぎ目や折れるように凹んだところは綺麗には直りません。
見た目は綺麗ではないですが、性能面ではこれくらい膨らめば十分復活してるはずです。
歪み修正
必要な物
- 長い棒
- ラッシングベルト(タイダウン)
実際の作業
チャンバーを柱などにベルトでガッチリ固定しました。
チャンバーに長い棒を突っ込んで曲げます。
少しずつ曲げて実車に合わせてまた曲げる、を繰り返して修正していきます。
これくらい長い棒だと特に炙ったりしなくても曲がりました。
割れ修理
ロウ付けでやってみる
ステーの割れを直すなら溶接がいいのですが、溶接はあまり自信がないので試しにロウ付けでやってみました。
必要な物
上のリンクにも載ってますが、最低限必要なものは
- ろう付け棒
- フラックス
- ガスバーナー
- 手袋
ろう付け棒は今回は万能タイプを使ってみました。
実際の作業
作業中は写真撮れなかったのでやり方はググってくださいw
割れた繋ぎ目をピッタリ合わせます。
ヤスリがけしてフラックスを塗ってバーナーで炙って銀ロウを流し込みます。
なんとかできました。
チャンバーガスケットも交換しておく
ついでなのでガスケットも交換しました。
これはいつも純正部品を注文するときについでに頼んでストックしてます。
まとめ
自作のチャンバー修正機でチャンバーを修正しました。
凹みと歪みの修正は慣れてるので上手くいきましたが、ステーの割れ補修は正直いまいちの出来でした。
今回はロウ付けでやってみましたが、おそらく強度がいまいちです。
また割れたら今度は溶接で直してみます。