150XC-W初めての修理(軽め)
150XC-Wの細々した修理記事です。
自分のためのメモ程度ですが、他の人の参考にもなれば嬉しいです。
初めての修理
150XC-Wを購入して3ヶ月ほど経ちますがちょっとだけ壊れてきたので修理しました。
今までなんの不具合も破損もなかったですが、CGCに出た時や練習の時に壊してしまいました。
修理箇所は大きく4つ
- フットペグのスプリング交換
- チャンバー歪み修正
- クラッチマスターシリンダー交換
- ライトスイッチ作成
1.フットペグ修理
経緯
CGCの1週間前に練習で軽く林道を走っていた時に、こちらを向いてる倒木に気付けず激突、そのまま谷に転落しました。
これで可倒式フットペグが倒れて戻るときのバネが折れてしまいました。
ついでにシュラウドも割れてました。
部品
部品はスプリングと割りピンを注文しました。
この画像では42番と44番です。
今回初めてKTMで部品を注文するのですが、値段は意外と安くて合計243円でした。
ちなみに納期は10日ほどという事でレースには間に合わず、フットペグが倒れても戻ってこず手で戻すという地味に面倒臭い状態でレースに挑みました。
作業
作業はいたって簡単。割りピン外してスプリングを交換するだけです。
写真も撮ってません。
ただ、スプリングがかなり硬いので多少の力とコツが必要でした。
ついでなのでリアブレーキセーバーなるものを取り付けてみました。
前のバイクでブレーキペダルがグニャグニャに曲がっていたのでそうなる前の対策です。
シュラウドはドリルで穴開けて伝家の宝刀タイラップで固定です。
2.チャンバー歪み修正
経緯
おそらくCGCひなまつりで1周目の吉野川(ガレセクション)で右側に転倒した時にやってしまいました。
分かりづらいですが、排気出口から見てパイプの曲がりはじめ付近で曲がっています。
それによりチャンバーが内側に入ってラジエターホースに干渉しています。
さすがにこれはヤバそうなので修正します。
ちなみにチャンバーガードを外してみたら結構凹んでましたが今回は歪み修正が目的なので見なかったことにします。
部品
なにもいりません。
代わりに今回使った道具や工具を紹介します。
- ガスバーナー
- プラスチックハンマー
ベッセル(VESSEL) プラスチックハンマー 70 1LB No.70-1LB
- 出版社/メーカー: ベッセル(VESSEL)
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- タイダウン(ラッシングベルト)
E-Value ラチェット式ベルト荷締機 ショートタイプ ERT-25SSR 2pcs
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軽自動車用ジャッキ
エマーソン 油圧式パンタジャッキ スピーディジャッキ1t EM-506 最低位138mm/最高位355mm 軽自動車-普通自動車 EMERSON EM506
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- 発売日: 2016/10/14
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作業
作業は「繊細な力作業」って感じです。
もうとにかく現物合わせでちょっとずつ曲げていくしかないです。
僕は前のバイクでサイレンサー取り付けのためにエキパイを曲げた経験があったので曲げたり叩いたりの力加減は楽でした。
チャンバーの方が簡単に曲がったような気もしますが、力を加えた時にチャンバーの膨らんだ部分が凹まないかとか意外に気を使いました。
今回は大きな曲がりは社用車の軽自動車に積んであったジャッキで直して、そのあと細かい修正は現物合わせで手で直していくって感じでしたね。
最終的にバチっとハマった瞬間は気持ちよかったです。
3.クラッチマスターシリンダー交換
経緯
CGCひなまつりの2周目またしても吉野川で転倒した時に折れてしまいました。
ハンドルに固定するクランプ部分が割れています。
原因
原因はもちろん転倒したことですが、なぜクランプ部分から折れたのかというと
おそらくハンドガードのせいです。
僕は新車標準装備のマスターシリンダーに共締めのオープンタイプのハンドガードにクローズタイプのようなガード性能を後付けできるマウンティングキットをつけています。
KTM POWER PARTS KTMパワーパーツ/Wrap-around handguard kit [ハンドガード マウンティングキット] 125
これが樹脂製の割にかなり頑丈で、アルミ製なんかはバーが曲がったりしますがこれは曲がりもせずにクランプ部分が割れたという訳です。
対策
ちなみにTwitterのフォロワーさんに教えてもらったんですがこのような物があるらしいです。
KTM POWER PARTS KTMパワーパーツ/CNCスライドインサートクランプ 125
高品質なアルミをCNCにより削り出したブレーキおよびクラッチレバー用クランプです。
樹脂製スライドを備えたため、それがクッションになり転倒によるマスターホルダー自体のダメージを軽減します。
部品
ASSYで買うしかないです...。
22000円くらいしました。
転倒するたびにこれは破産しますね。
インサートクランプが効果を発揮してくれることを祈ります。
ご丁寧に多言語の説明書まで付いています。日本語もありました。
ブレーキマスターシリンダー交換の説明書でしたが、クラッチ側もほぼ同じなので大丈夫です。
あとフルードも抜くことになりますのでフルードが必要です。
指定オイルはMOTOREXのDOT5.1ですがDOT4でもいいみたいです。
僕は前のバイクで使っていたDOT4のフルードが余っていたのでそれを使いました。
作業
作業は部品を交換してフルードを入れてエア抜きするだけです。
写真は撮っていません。
割れたマスターシリンダーですが、溶接してもらって予備にでもしようかと考えています。
インサートクランプも取り付けました。
写真はブレーキ側です。クラッチ側も両方取り付けました。
僕はオレンジ色があまり好きじゃないので気が向いたらシルバーがブラックに塗装しようと思います。
(KTMだからってパーツのカラーをなんでもかんでもオレンジにするのはどうかと思うんですよねぇ…)
ついでにレバー交換
去年の年末にAliexpressで購入したけど届いてなかったレバーがタイミングよく届いたのでついでに取り付けます。
このZETAのパクリの激安ピボットレバーですが、かなり評判が悪いけど左右セットで送料込み2000円ちょいという価格(どうやったらこの価格になる?)なので買ってみました。
届いた現物を見たら結構作りも良さそうでしたが、いざ右レバーを取り付けてみると取り付けられません。
微妙に寸法が合ってないのです。
取り付け部の厚みが0.5mm太いです。
安かったし別にいっかとも思いましたが、暇だったので加工してみました。
ダイヤモンドヤスリで削っただけですが削ったら取り付けできました。
左側は事前にノギスで測ってみたらぴったり同寸法でした。
でも取り付けようとしてもなぜか取り付けられません。
取り付け部の穴にカラーを入れるのですが、カラーのオフセット加工がされていませんでした。
仕方ないのでこっちも加工してみます。
失敗覚悟でステップドリルで削ってみたら意外にも上手くいきました。
これで取り付けできると思いましたがアリババさんはそう甘くはなかったです。
写真撮ってないのですがスプリングが入る穴も寸法が狭くドリルで穴を広げました。
そうこうしてなんとか装着。
純正に比べると多少重いですがピボット機構がついてるので仕方ないですね。
純正レバーは予備として携行しようと思いますので、そっちが軽い方がいいのです。
とアリレバの話が長くなりましたが、この手の中華製レバーは激しくオススメしません。
使ってみてちょっとでも不具合があれば交換します。
4.ライトスイッチ作成
経緯
これはかなり前なんですが、気づいたら灯火類のON/OFFスイッチがなくなってました。
操作できなくもないし、あまり操作しないので放ったらかしてましたがついでに直します。
部品
その辺にあったドライバーの柄。
作業
そのドライバーの柄を適度な長さに切ります。
下穴を開けてタップでネジを切ります。
ロックタイトを塗ってねじ込んで終了。
まとめ
150XC-W購入してから初めて部品注文などからの修理をしました。
整備性はとてもいいですね。
しかし部品注文がちょっと不便でした。
Betaの場合はBetaモータージャパンに直接メールで在庫確認してそのまま注文という流れ(もちろん取扱ショップで発注も可能)でしたが、KTMはショップなどに注文してもらうか通販対応してるショップのサイトから注文するかです。
Betaは注文したら日本に在庫があればほぼ即日発送とAmazonプライム並の速さです。
在庫確認メールも夜中に送っても普通に返ってきたりする神対応。
KTMは日本に在庫があっても発送まで10日以上かかりました。
大きいメーカーなので部品供給はいいのでしょうが、部品供給のレスポンスは僕的にはBetaの勝利だと思いました。
僕はヘタクソでよくバイクを壊すので今までみたいに毎回壊してると大変なので上手くなれるように頑張ります。